長いこと毛穴ケアを怠ってきたツケがとうとうやってきた。いやもうとっくにツケが来ていたのかもしれないが、見ないフリをしてきたと言った方が正しいのかもしれない。仕事が忙しいからと言い訳をしては、メイクも落とさずに寝落ちしたりしてきた。
40代半ば、ようやく少し生活が落ち着いてきて、久しぶりにじっくりと鏡を覗き込んだらそこには見事なイチゴ鼻が。
そこからは毎日毛穴の黒ずみ、広がり、ブツブツと格闘する毎日です。
最初に行ったのは、まずはシンプルに毎日朝晩、きちんと洗顔すること。元々メイクは薄化粧で、日焼け止めとお粉しか使っていない。混合肌のため強力なメイクオフは避けてきた。しかし今やそんな事は言っていられない。
調査に調査を重ねて、シュウウエムラのクレンジングオイルという最適解にたどり着いたが、予算の関係で無印良品のクレンジングオイルを購入した。
まずはこいつをたっぷり指に取り、小鼻周りをクルクルする。毛穴ケアを始めたのは3月の上旬、まだ少し肌寒い頃だったが、クルクルしている間にもオイルが乾燥していく。お肌に刺激を与えるのは良くないのでさらに追加してお肌に乗せてクルクルする。肌から溢れたオイルが腕を伝わって滴り落ち、辛うじて肘の先端に止まっている感触がするが、一心不乱にクルクルする。
心ゆくまでくるくるしたら、次は乳化だ。蛇口を解放し、流れてくる水を少し掬って、小鼻を濡らし、よく乳化するように再びクルクルする。
先ほどまでは肘でとどまっていたメイク残量も、堪えきれずついに床に落下し始める。
ここまできたら、もう床のことなど心配する必要はない。水流をmaxにして、バシャバシャとメイクを洗い流す。タオルで拭き取ったら、仕上げに化粧水で潤いを与え、クリームで閉じ込める。
全ての工程が終わったら、床に飛び散った水をタオルで拭き取る。
綺麗な毛穴を手に入れる長い長い旅が、いま始まった。